今月は「日本の歌100選」をご紹介いたします。
 1月16日の「手賀沼通信ブログ」に「『日本の歌100選』が決まる」と題して書き込みました。その一部を引用させていただきます。
 「平成19年1月15日の読売新聞に「日本の歌100選」が決まった記事が出ていました。
 昨年の9月3日に書いたブログで文化庁が日本の歌100選を選定することを取り上げました。4ヶ月あまりで100選が決まったのは、お役所仕事としては異例の速さではないかと思います。もしかしたらちょっと拙速かもしれません。
 昨年9月−11月に全国からはがきや電子メールなどで公募。集まった6671通、895曲のなかから歌手の由紀さおりさんなどが委員を勤める選定委員会が検討し、101曲が選ばれました。
 曲は「童謡からSPAPまで」と新聞に出ていました。特に他意はないと思いますが、由紀さおりさんがお姉さんの安田さんと一緒に唄っている叙情歌が多く含まれていました。それだけ国民に支持されているのでしょう。
 SMAPの歌は「世界に1つだけの花」ですが、美空ひばりの「川の流れのように」、夏川りみの「涙そうそう」、山口百恵の「秋桜」などが選ばれています。演歌や民謡やフォークソングは選ばれませんでした。
 ただ9月3日に書いたように、注釈なしの「日本の歌100曲」というのはいかにも乱暴です。今後どんないい唄が出てくるかもしれません。また演歌や民謡やフォークソングにもいい歌が一杯あります。「平成18年までの100曲」とか、「アンケートと選定委員が選んだ100曲」などとするべきだったと思います。ジャンル別に選んでもよかったのではないでしょうか。」

日本の歌100選

 曲名作詞作曲 歌いだしの歌詞記憶唄えず
仰げば尊し不詳不詳 仰げば尊し我が師の恩‥ 
赤い靴野口 雨情本居 長世 赤い靴履いてた女の子‥ 
赤とんぼ三木 露風山田 耕筰 夕焼け小焼けの赤とんぼ‥ 
朝はどこから森 まさる橋本 国彦 朝はどこから来るかしら‥ 
あの町この町野口 雨情中山 晋平 あの町この町日が暮れる‥ 
あめふり北原 白秋中山 晋平 雨雨ふれふれ母さんが‥ 
雨降りお月さん野口 雨情中山 晋平 雨降りお月さん雲のかげ‥ 
あめふりくまのこ鶴見 正夫湯山 昭 お山に雨が降りました‥××
いい日旅立ち谷村 新司谷村 新司 雪解け間近の北の空に向かい‥× 
10いつでも夢を佐伯 孝夫吉田 正 星よりひそかに‥× 
11犬のおまわりさん佐藤 義美大中 恩 迷子の迷子の子猫ちゃん‥× 
12上を向いて歩こう永 六輔中村 八大 上をむいて歩こう‥ 
13林 柳波井上武士 海は広いな大きいな‥× 
14うれしいひなまつりサトウ ハチロー河村 光陽 明かりをつけましょぼんぼりに‥× 
15江戸子守唄日本古謡日本古謡 ねんねんころりよおころりよ‥ 
16おうま林 柳波松島 彜 お馬の親子はなかよしこよし‥ 
17大きな栗の木の下で不詳イギリス民謡 大きな栗の木の下で‥ 
18大きな古時計保富 庚午訳詞WORK HENRY
CLAY
大きなのっぽの古時計‥× 
19おかあさん田中 ナナ中田 喜直 おかあさんなあに‥××
20お正月東 くめ滝 廉太郎 もういくつ寝るとお正月‥ 
21おはなしゆびさん香山 美子湯山 昭 このゆびパパふとっちょパパ‥××
22朧月夜高野 辰之岡野 貞一 菜の花畑に入日薄れ‥ 
23思い出のアルバム増子 とし本多 鉄麿 いつのことだか思いだしてごらん‥××
24おもちゃのチャチャチャ野坂 昭如・
吉岡治補作詞
越部 信義 おもちゃのチャチャチャ‥ 
25かあさんの歌窪田 聡窪田 聡 かあさんが夜なべをして‥ 
26西條八十訳詞草川 信 誰が風を見たでしょう‥××
27肩たたき西條 八十中山 晋平 母さんお肩をたたきましょう‥ 
28かもめの水兵さん武内 俊子河村 光陽 かもめの水兵さん‥ 
29からたちの花北原 白秋山田 耕筰 からたちの花が咲いたよ‥ 
30川の流れのように秋元 康見岳 章 知らず知らず歩いてきた‥× 
31汽車不詳大和田 愛羅 今は山中今は浜‥× 
32汽車ポッポ富原 薫草川 信 きしゃきしゃぽっぽぽっぽ・・ 
33今日の日はさようなら金子 詔一金子 詔一 いつまでも絶えることなく‥××
34靴が鳴る清水 かつら弘田 龍太郎 おててつないで野道を行けば‥ 
35こいのぼり近藤 宮子不詳 いらかの波と雲の波‥ 
36高校三年生丘 灯至夫遠藤 実 赤い夕陽が校舎を染めて‥ 
37荒城の月土井 晩翠滝 廉太郎 春高楼の花の宴‥ 
38秋桜さだ まさしさだ まさし 薄紅の秋桜が秋の日の‥× 
39この道北原 白秋山田 耕筰 この道はいつか来た道‥ 
40こんにちは赤ちゃん永 六輔中村 八大 こんにちは赤ちゃん‥ 
41さくら貝の歌土屋 花情八洲 秀章 うるわしき桜貝ひとつ‥ 
42さくらさくら日本古謡日本古謡 さくらさくら弥生の空は‥ 
43サッちゃん阪田 寛夫大中 恩 サッちゃんはねサチコっていうんだ‥ 
44里の秋斎藤 信夫海沼 実 静かな静かな里の秋‥ 
45幸せなら手をたたこう木村 利人訳詞アメリカ民謡 幸せなら手をたたこう‥ 
46叱られて清水 かつら弘田 龍太郎 叱られて叱られて‥ 
47四季の歌荒木 とよひさ荒木 とよひさ 春を愛する人は‥ 
48時代中島 みゆき中島 みゆき 今はこんなに悲しくて‥××
49しゃぼん玉<野口 雨情中山 晋平 シャボン玉飛んだ屋根まで飛んだ‥ 
50ずいずいずっころばしわらべうたわらべうた ずいずいずっころばしごまみそ‥ 
51スキー時雨 音羽平井 康三郎 山は白銀朝日を浴びて‥ 
52背くらべ海野 厚中山 晋平 柱のきずはおととしの‥ 
53世界に一つだけの花槇原 敬之槇原 敬之 NO1にならなくてもいい‥××
54ぞうさんまど みちお團 伊玖磨 ぞうさんぞうさんお鼻が長いのね‥ 
55早春賦吉丸 一昌中田 章 春は名のみの風の寒さや‥× 
56たきび巽 聖歌渡辺 茂 かきねのかきねの曲がり角‥× 
57ちいさい秋みつけたサトウ ハチロー中田 喜直 誰かさんが誰かさんが‥× 
58茶摘み不詳不詳 夏も近づく八十八夜‥ 
59チューリップ近藤 宮子井上 武士 さいたさいたチューリップの花が‥ 
60月の沙漠加藤 まさを佐々木 すぐる 月の砂漠をはるばると‥ 
61翼をください山上 路夫村井 邦彦 いま私のねがいごとが‥××
62手のひらを太陽にやなせ たかしいずみ たく ぼくらはみんな生きている‥× 
63通りゃんせわらべうたわらべうた 通りゃんせ通りゃんせ‥ 
64どこかで春が百田 宗治草川 信 どこかで春が生まれてる‥××
65ドレミの歌ペギー 葉山訳詞RODGERS
RICHARD
ドはドーナツのド‥ 
66どんぐりころころ青木 存義梁田 貞 どんぐりころころどんぶりこ‥ 
67とんぼのめがね額賀 誠志平井 康三郎 とんぼのめがねは水色めがね‥ 
68ないしょ話結城 よしを山口 保治 ないしょないしょないしょの話は‥ 
69涙そうそう森山 良子BEGIN 古いアルバムめくり‥××
70夏の思い出江間 章子中田 喜直 夏が来れば思い出す‥ 
71夏は来ぬ佐々木 信綱小山 作之助 卯の花のにおう垣根に‥ 
72七つの子野口 雨情本居 長世 からすなぜなくの‥ 
73喜納 昌吉喜納 昌吉 川は流れてどこどこ行くの‥××
74武島 羽衣滝 廉太郎 春のうららの隅田川‥ 
75花の街江間 章子團 伊玖磨 七色の谷を越えて‥× 
76埴生の宿里見 義訳詞BISHOP HENRY
ROWLEY
埴生の宿も我が宿‥ 
77浜千鳥鹿島 鳴秋弘田 龍太郎 青い月夜の浜辺には‥× 
78浜辺の歌林 古渓成田 為三 あした浜辺をさまよえば‥ 
79春が来た高野 辰之岡野 貞一 春が来た春が来た‥ 
80春の小川高野 辰之岡野 貞一 春の小川はさらさら流る‥ 
81ふじの山巌谷 小波不詳 あたまを雲の上に出し‥× 
82冬景色不詳不詳 さ霧きゆる港えの‥ 
83冬の星座堀内 敬三訳詞HAYS WILLIAM
SHAKESPEARRE
木枯らし途絶えてさゆる空より‥× 
84故郷高野 辰之岡野 貞一 兎追いしかの山小鮒つりしかの川‥ 
85蛍の光稲垣 千穎スコットランド民謡 蛍の光窓の雪‥ 
86牧場の朝不詳船橋 榮吉 ただ一面に立ち込めた‥ 
87見上げてごらん夜の星を永 六輔いずみ たく 見上げてごらん夜の星を‥ 
88みかんの花咲く丘加藤 省吾海沼 実 みかんの花が咲いている‥ 
89虫のこえ不詳不詳 あれ松虫が鳴いている‥× 
90むすんでひらいて不詳ROUSSEU JEAN
JAQUES
結んで開いて手を打って結んで‥ 
91村祭不詳不詳 村の鎮守の神様の‥ 
92めだかの学校茶木 滋中田 喜直 めだかの学校は川の中‥ 
93もみじ高野 辰之岡野 貞一 秋の夕日にてるやま紅葉‥× 
94椰子の実島崎 藤村大中 寅二 名も知らぬ遠き島より‥ 
95夕日葛原 しげる室崎 琴月 ぎんぎんぎらぎら夕日が沈む‥× 
96夕やけこやけ中村 雨紅草川 信 夕焼け小焼けで日が暮れて‥ 
97不詳不詳 雪やこんこあられやこんこ‥ 
98揺籃のうた北原 白秋草川 信 ゆりかごの歌をカナリヤが唄うよ‥ 
99旅愁犬童 球渓訳詞ORDWAY JP ふけゆく秋の夜旅の空の‥× 
100リンゴの唄サトウ ハチロー万城目 正 赤いりんごに口びるよせて‥ 
101われは海の子宮原 晃一郎不詳 我は海の子しらなみの‥ 

<記憶>
○-歌いだしの歌詞を覚えていた
△−歌いだしの歌詞を覚えていたが少し間違えた
×−歌いだしの歌詞を知らなかった/思い出せなかった/似たような別の歌の歌詞と取り違えた

<唄えず>
×−聞いたことはあるが唄えない/聞いたこともない


 「日本の歌100選」どれくらい唄えるだろうかと口ずさんでみました。
 曲名をみて自然に唄いだせる歌があります。主に童謡とか小学唱歌とか抒情歌です。子供の頃覚えた歌は忘れないものだということが分かりました。(記憶の欄 ○−56曲)
 そこで歌いだしの歌詞を書いてみました。うろ覚えの歌詞がありました。後で調べるとちょっと間違えていました。(記憶の欄 △−12曲)
 2小節目からは唄えるのにどうしても最初の文句が出てこない歌、曲名からでは歌詞が出てこない歌もありました。覚えていた歌詞が曲名が似ている別の歌と取り違えているのもありました。知っているはずなのに、どうしても歌いだしの歌詞が出てこない歌もありました。ちょうど顔は覚えているのにどうしても名前が出てこない人のようなものです。(記憶の欄 ×−33曲)
 また聞いたことはあるが唄えない歌や、全く知らない歌もありました。新しい歌の場合が多いですね。(唄えずの欄 ×−12曲)
 
 「日本の歌100選」の公式ホームページは
 http://www.uta100sen.jp/
 です。「親子で歌いつごう日本の歌百選」というタイトルがついています。ただこのホームページには歌いだしの歌詞はついていません。
 歌いだしの歌詞は1曲ずつインターネットで調べました。その時役立ったのが次のホームページです。
 http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/00_songs.html
 「なつかしい童謡・唱歌・わらべ歌・寮歌・民謡・歌謡 曲名索引」というタイトルがついています。
 100選に選ばれた歌はほとんど入っています。また、ほとんどの曲は歌詞だけでなく伴奏の音楽もついています。
 参照する人も多く1998年5月に開設されて以降、7百万件以上のアクセスがあるようです。

 同窓会などでよく最後に歌う「故郷」の歌詞はそのHPより写させていただきました。
兎(うさぎ)追いし かの山
小鮒(こぶな)釣りし かの川
夢は今も めぐりて、
忘れがたき 故郷(ふるさと)

如何(いか)に在(い)ます 父母
恙(つつが)なしや 友がき
雨に風に つけても
思い出(い)ずる 故郷

志(こころざし)を はたして
いつの日にか 帰らん
山は青き 故郷
水は清き 故郷
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