今月は楽をさせていただきます。日ごろブログをごらんにいただいている方には申し訳ありません。
 半年振りに手賀沼通信ブログの記事を抜粋しました。昨年12月号で初めてブログから転載して以来です。前回は8月から10月までのブログから抜き出しましたが、今回は今年1月以降の記事から、手賀沼通信や送付時のメールで取り上げなかったテーマを選んでおります。

Wiiで遊んでみた(平成19年1月10日) 

 平成19年1月10日の読売新聞に「Wii 98万台、PS3 46万台 昨年までの販売 任天堂がリード」という記事が載っていました。
 これは今ブームのゲーム機で、Wiiは任天堂が昨年12月2日に、PS3(プレイステーション3)はソニー・コンピュータエンタテインメントが11月11日に発売を始めたものです。
 昨年12月23日長女一家は4人で我孫子市のイトーヨーカドーに並び、孫の一人が抽選に当ってWiiを購入することができました。当日それで遊んだ長男一家はすっかりWiiの面白さに取り付かれて、今年の元日にやはりイトーヨーカドーに1歳の孫を含む3人で並んだところ、その孫が当たりくじを引き当てて購入しました。両日とも販売台数は50台、並んだ人は250人くらいとのことでした。お正月の1月2日には長男一家と長女一家が我が家にやってきて9人で交代でWiiを楽しみました。 
 Wiiはテレビ画面を使ってスポーツのゲームを楽しむことが出来ます。野球、ボーリング、テニス、ゴルフ、ボクシングなどです。Wii本体をテレビにつなぎ、センサーをテレビの上において、そのセンサーに向かって手に持ったコントローラーでスポーツをやるときと同じ動作をします。野球なら1人がピッチャーがボールを投げる動作、他の1人がバッターとなってそのボールを打つ動作をします。ボーリングならボールを投げる動作です。画面ではその動作に基づいた結果が映し出されます。
 実際に体を動かすのが今までのゲーム機と違うところなのでしょう。大人も十分楽しめます。ボーリングでは立つ位置、腕の振りかたなどがテレビ画面のボールに伝わり、本物のボールを投げているような感覚になります。我が家もやっと12月にそれまで使っていたおんぼろテレビを42インチの液晶大型テレビに変えたところだったので、大型テレビを使ってのWiiは迫力がありました。
 以前ビジネスショーで見たことを思い出しました。体中に電線を巻いた人が踊ると、その動きがモニターテレビの中の人形に伝わって、人形の踊りに化けていました。Wiiはそのようなテクニックを反映した最新のIT技術でできているのではないでしょうか。任天堂が「これまでゲームをしなかった年配にまでプレーヤーの裾野が広がっている」と言っているのは分かるような気がしました。

「男はつらいよ」48作の放送が終わった(2月3日)

 BS2で放送されていた「男はつらいよ」全48作が1月27日で終わりました。途中から放送されているのに気がついたので、全部を見ることはできませんでしたが、数本を除いてあとは全部見てしまいました。
 時間の都合がつかないときは録画して見ました。48作の放送が終わった今、大変淋しい思いをしています。
 寅さんの第1作が劇場公開されたのは1969年のお正月です。それが1996年のお正月まで27年間続きました。最初の頃はお正月とお盆の1年2作品だったようですが、途中からお正月だけになりました。おそらく寅さんを演じる渥美清の体調を考えてのことではないでしょうか。
 マドンナには30数人の人気女優が競演しました。最多出演は朝丘ルリ子で同じ役で4回出ています。最後の48作目も朝丘ルリ子でした。
 私は劇場公開中は見た記憶がありません。1969年は32歳でしたが、サラリーマン現役の頃はあまり映画を見ませんでした。見るときはほとんど洋画でした。また、寅さんの映画が民間放送で放映されていたときも、じっくり見た記憶はありません。
 ところが今回は毎週の土曜日が待ちどおしいくらいはまってしまいました。なぜ熱中するようになったのかよく分かりません。この歳になって自分では経験できなかった、考えもしなかったような寅さんの自由な生き方に共感を覚えたのかもしれません。
 3月には、後半の24作の中から視聴者が選んだアンコール作品が放映されます。楽しみです。

藤田紘一郎氏の講演(2月4日)

 藤田紘一郎先生は東京医科歯科大学名誉教授でお腹にサナダムシを飼っていることで有名です。先生は「免疫力」が大切ということを、身近な例を挙げながら、スライドを使ってユーモアたっぷりに話を進められます。会場は笑いの連続でした。
 先生のお話の原点は子ども時代を過ごした三重県の田舎とインドネシアのカリマンタン島での体験です。アトピー性皮膚炎、気管支喘息、花粉症などのアレルギー症は子ども時代やインドネシアでは見られませんでした。今の日本では10歳以下の子どもの約40%がアトピー症、日本人の5人に1人が花粉症です。これらの病気は35年前にはなかった病気です。
 日本人の「きれい好き」がこれらの病気の原因を作っているとのことでした。食べ物の中に入っている腐敗防止の添加物や手を洗いすぎること、抗生物質をのみすぎることが、免疫力や抵抗力をもたらす細菌や細胞の働きを弱め、人の健康を害するとのことでした。
 植物性の食品を多くとり、自然に親しみ、清潔に気を使いすぎないことがアレルギー性の病気を防ぐようです。大変ユニークで有意義なお話でした。

映画「グランドホテル」を見た(2月14日)

 平成19年2月13日、柏のあけぼの会が開催した映画会で「グランドホテル」を鑑賞しました。
 この映画会は平成10年より「映画出前します」の河崎義祐監督をお招きして始まったもので、河崎監督が安曇野に移られたあとは、NPO邦人シネマネットジャパンの映画伝道使にお願いして年に3回ほど開催しています。
 会場はアミュゼ柏のリハーサル室、いつも30人から40人の参加者で、特製のお弁当をいただいたあと、映画を鑑賞し、最後に家田会長と伝道使のトークがあって、参加者も自由に感想を述べるというスタイルです。
 グランドホテルは1932年(昭和7年)に製作されたアメリカ映画です。私の生まれる5年前のものです。出演は、グレタ・ガルボ、ジョーン・クロフォードなどの女優、ジョン・バリモア、ライオネル・バリモアなどの男優、監督はエドモンド・グールディングです。これほど古い映画を見たのは初めてかもしれません。
 物語は、ベルリンの「グランドホテル」で展開されるいろいろな人間模様を描いたもので、ドラマティクなストーリーはありませんが、75年前に作られたとは思えないほどみずみずしい感覚をもっており、印象に残る映画でした。
 最近は映画の著作権、使用料などの問題があって、鑑賞する映画を選ぶのに苦労しています。これからは使用料のかからない古い映画が増えるかもしれませんが、古い映画も捨てたものではないと感じました。

Norton AntiVirusを更新した(2月18日)

 平成19年2月17日にNorton AntiVirus 2007をネットからダウンロードで購入しインストールしました。
 当日パソコンを使っていたら、シマンテックからのメッセージが出て、3月末で今使っているNorton AntiVirus 2004のサービスが終りになるというのです。サービスが打ち切られると、ウィルス情報が更新されなくなり、新しいウィルスの攻撃に無防備になります。仕方がないのでシマンテックのホームページに行って一番新しいNorton AntiVirus 2007を購入しました。料金は4725円、それに再ダウンロード1年間保障サービスをつけて合計5985円でした。結構な値段でした。
 それにしてもまだ3年しかたっていない商品のサービスを打ち切るというのは、いかにスピードが速いITの世界とはいえ、あまりに勝手すぎます。いやおうなく買い替えを強制するようなものです。そのうえ、2007を入れた結果は2004の時より処理速度が大幅に落ちました。いらいらして待つことが多くなりました。
 プロバイダーはJCOMを使っているので、メールの送受信やホームページのウィルスはチェックしてくれています。AntiVirusはウィルスチェック以外にもパソコンのセキュリティを守るようにできていますが、JCOMの無料のマイシールドのサービスを申し込めば同様な機能があり、シマンテックにお金を払う必要はなかったと思います。今まで2004を使っていたので今回はあまり深く考えずに購入しましたが、次回からはマイシールドに変えようかと考えています。

70歳の傷害保険(2月23日)

 まもなく毎年1年更新で加入している傷害保険の更新時期を迎えます。今年もいつもと同じ傷害保険に入るつもりでいました。国内大手の損害保険会社が発売している夫婦がセットになっている保険で、死亡後遺障害、入院日額、通院日額、賠償責任の保険金額が夫と妻それぞれに決まっている比較的安価な傷害保険です。
 ところが送られてきたのは70歳から入れるそれらしい名前のついた保険のパンフレットでした。その保険は高齢になってくると転んだりして怪我が多くなることを前提にしたお年寄り向けの傷害保険です。特に足の「骨折」や「脱臼」を手厚く保障してくれます。女性の場合は怪我で家事ができなくなった時のために家事代行費用を保障してくれるようになっていました。素晴らしい保険です。その代わり従来の保険に比べると保険料がそれなりに高くなっています。体に自身がなくなったらぜひ入るべきでしょう。
 しかしまだまだしばらくは転ぶつもりはありません。従来の保険で十分と思い入ろうとしましたが、70歳以上はもう入れないのです。
 そこでよくテレビで放送している外資系の会社2つに電話して資料を取り寄せました。そのうちの1つの会社が今まで加入していたものと同様の保険で、70歳までに加入すれば75歳まで続けられるという商品を提供しているのを知りました。保険料は今までの保険とほぼ同額です。
 結局その保険に申し込みました。75歳までは急に老け込むことはないだろうと勝手な理屈をつけました。75歳の時点でまた考えればいいことです。
 扶養家族を多く抱えている時は死亡保障の大きい生命保険が必要です。しかし夫婦2人となり、体が衰えてくると医療保険や傷害保険の重要性が増してきます。しかし高齢になればなるほど加入時の保険料は高くなります。
 「歳をとるということは生活しにくくなるということ」を体験した傷害保険の更改でした。

 これには後日談があります。申し込み前3年以内に入院手術の事実があるということで保険会社から引き受けを断られました。医療保険ではなく、傷害保険なのになぜと納得できませんでした。保険には若いうちに入っておく方がいいようです。

手賀沼のほとりに温泉誕生(3月18日)

 平成19年3月15日に手賀沼のほとりに天然温泉「満天の湯」が誕生しました。手賀沼観光にまた一つ目玉が増えたことになります。
 場所は手賀大橋のたもと、道路を挟んで「しょうなん道の駅」の向かい側になります。前にさえぎるものがないため手賀沼がよく見えます。オープン当日の10時半ごろに行ってみました。我が家から歩いて10数分です。駐車場は満車に近い繁盛を見せていました。いただいたパンフレットによると温泉かけ流しで13種類のお風呂と26の館内付帯施設があります。
 入浴料は平日650円、土・日・祝日は750円、手ぶらセット(フェイスタオル、バスタオル)が250円となっていました。別料金ですが岩盤浴や手もみサービスや韓国式アカスリなどもあります。地元の野菜などの満天市場も併設されていました。満天の湯のHPは下記のアドレスです。
 http://www4.ocn.ne.jp/~manntenn/index.htm

山本一力を読む(3月28日)

 平成19年3月31日に山本一力が直木賞をとることになった「あかね空」の映画化作品が封切られます。主演はNHKの大河ドラマ「風林火山」で活躍中の内野聖陽と中谷美紀(恥ずかしながらこの女優については知りませんでした)です。江戸時代、市井の片隅で貧しくも家族で助け合って生きる温かい庶民のお話です。
 山本一力の小説には歴史上有名な英雄はほとんど出てきません。藤沢周平の小説が山形県の小さな藩の貧しい武士が主人公であるに対して、山本一力の小説は江戸の下町深川や富岡八幡宮や大川(隅田川)の近くで暮らす貧しい町民が主人公です。2人の作家が描く世界は異なるものの、くしくも同じような舞台回しで人気を得ているのは不思議ではありません。共通してストーリーの背景に流れているのは、登場人物の人間としての温かさと家族に対する愛です。
 また山本一力の深川近辺に対する愛着は大変なもので、よくここまで同じところを書けるものと感心させます。たまに生まれ故郷の土佐が出てきますが、後はほとんど深川が小説の舞台です。
 山本一力は1948年高知県生まれ、いろいろな人生経験を経た末、巨額の借金を抱え、その借金を返すために作家になったという変わった経歴の持ち主です。
 私はこの2年余り吉村昭と高杉良と山本一力にはまっています。
 2005年7月に初めて山本一力の世界に夢中になって以来、「損料屋喜八郎始末控え」「大川わたり」「家族力」「あかね空」「深川駕籠」「いっぽん桜」「はぐれ牡丹」「蒼龍」「欅しぐれ」「梅咲きぬ」「お神酒徳利」「深川黄表紙掛取り帖」「峠越え」「だいこん」「背負い富士」「赤絵の桜(損料屋喜八郎始末控)」「辰巳八景」「草笛の音次郎」「牡丹酒」「道三堀のさくら」を読みました。現在は「銭売り賽蔵」を読んでいます。全て我孫子市の図書館で借りて読んだものです。

「君が代」の不人気(4月7日)

 4月号の手賀沼通信に「日本の歌100選」を載せました。
 日本の歌100選の公式ホームページから、曲名と作詞者と作曲者の名前をコピーし、歌い出しの歌詞を思い出しながらまとめました。歌詞を思い出せない曲や歌詞を知らない曲については、インターネットで探してインプットしました。かなりの曲は思い出せましたが、うろ覚えの曲もありました。
 日本の歌100選の記事には多くの方から反響がありいろいろな感想をいただきました。その中である方から「ところで日本以外のどんな国でもこのようか企画をすれば冒頭に置かれるのは当然国歌ではないでしょうか?」というご意見がありました。
 確かにそのとおりだと思います。メジャーリーグの試合をみていると、アメリカ国歌が必ず流れます。日本では大相撲の最終日に君が代を聞くくらいです。
 何で君が代はこんなに不人気なのでしょうか。私の独断と偏見から言わしていただければ、1つは君が代の歌そのものが地味で、決して歌って楽しいものではないということだと思います。
 歌詞がそうです。今の世の中皇室は国民のシンボルかもしれませんが、存在感はあまり感じられません。天皇のことを歌った歌詞は国民を奮い立たせるには無理があります。曲も短い上にスローテンポでわくわくさせられるところがないのです。アメリカ国歌やフランス国歌とは大違いです。
 2つ目の理由は戦後の教育の影響だと思います。戦後の教育は国旗と国歌を無視するというか避けてきたといってもいいでしょう。日本という国や人の命を大切にしない傾向、自分さえよければルールなんか無視してよいといった傾向は、戦後の教育の影響が大きいといえますが、国歌についても同じことが言えるのではないでしょうか。
 昭和20年以前に生まれた人がいなくなったら、君が代に変わる新しい国歌を選んでもいいかもしれません。

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