今月は半年に1度の手賀沼通信ブログからの抜粋です。

大腸がん内視鏡検査(平成20年3月26日)

 平成20年3月19日松戸市の新東京病院で大腸がんの内視鏡検査を行いました。初めての経験です。これから検査を受ける方のために経験したことをまとめました。
 大腸がん内視鏡検査は、腸を空にして食べものの残りかすや便のくずが残らないようきれいにして行います。そのための準備は検査前日から始まります。検査前日は植物繊維や脂肪の少ない食事にする必要があります。お粥や具のないうどんやトーストパンなどです。具のない味噌汁やスープ、具のない茶碗蒸しなどです。
 守らない人がいるのを恐れてか、病院ではハウス食品の「ダルムスペース リッチV」という検査食を有料で配布しました。3食と間食用のおやつがレトルト食品になって箱詰めされていました。前日は大変おなかのすく食事となりました。
 検査当日は当然朝食抜きです。前日の寝る前と当日の朝下剤を飲みおなかを空にしました。病院には8時20分に到着、検査を受ける人は私を入れて4人、2リットルの薬の入った水を飲むよう指示されました。その水は吸収されずにそのまま大腸を通って排出されます。その水でおなかをきれいにするのです。
 飲み始めてから10分もするとトイレに行きたくなります。2リットルの水を飲むのは容易ではありません。何とか頑張って4人のうちで私が一番早かったのですが、あまり早く飲んではいけなかったようです。
 5回までトイレに通ったあと6回目からは看護師が排出された水をチェックして腸の中がきれいになったかどうかを判断していました。私の場合は水を早く飲みすぎたせいで、水が排出されるのも早すぎ、追加の水500CCを飲むことになりました。トイレに通った回数は初めのうちは数えていましたが、その内分からなりました。20回以上通ったのではないでしょうか。
 検査は肛門から内視鏡を入れて行われました。空気を入れながら内視鏡を入れていきます。おなかが張ってきて、鈍痛がしました。ときどき息を止めるように言われました。そのとき写真をとっていました。最後に入れた空気を抜き、検査は15分くらいで終わりました。
 まもなく医師から結果の説明がありました。異常なしとのことでした。
 終わって1時間ほどは空気が残っていたせいでおなかが痛みました。何度かトイレに通って空気を出し、やっと元に戻りました。終了後は普通の食事を取りました。
 検査そのものはそれほど苦しくはありません。ただ検査の前がちょっとしんどいというのが私の感想です。

街道てくてく旅−四国八十八か所(4月16日)

 NHKハイビジョンで「街道てくてく旅−四国八十八か所を行く」という番組が放送されています。卓球のプロ選手四元奈生美さんが「お遍路さん」となって、3月20日から6月6日まで、四国八十八か所の約半分の徳島県と高知県を1番札所から39番札所まで歩く旅です。57回にわたっての放送です。
 放送は月曜日から金曜日まで、毎日午前8時から8時15分までの生放送です。出発地からの中継で、四元奈生美さんと地元のNHKアナウンサーかケーブルテレビのアナウンサーが登場し、前日歩いたビデオを流した後、生出演の地元の人とのやりとりなどの様子が15分間にまとめられています。
 私は毎日録画して見ています。四国愛媛県の出身なので、実現はしていませんが、自分でも八十八か所を歩いてみようと日程を組んだりしたこともあります。今までいろいろな「街道てくてく旅」が放送されていましたが、見るのは今回の八十八か所が初めてです。
 四元さんは、毎日生出演をしたあとから歩き始めるのと、歩きながらの放送のためのパフォーマンスや途中での地元の人とのやり取りなど、余分な時間がかかるため、一般の歩き遍路が歩く距離の半分以下しか歩きません。健脚のお遍路さんなら40日前後で結願しますが、四元さんはおそらく100日以上かかることと思います。
 私の2歳半になる孫娘の話し方が四元奈生美さんそっくりです(四元さんごめんなさい)。毎日孫娘が歩いているイメージをダブらせながら、四国の紹介番組を楽しんでいます。

 (なお後半の愛媛県と香川県の40番札所から88番札所までの「街道てくてく旅」は8月25日から10月24日まで45回にわたって放送されました)

佐伯泰英の小説が面白い(5月10日)

 最近佐伯泰英と浅田次郎の小説を読み漁っています。その前に山本一力、吉村昭、高杉良の小説をほとんど読みつくして、次にはまったのが佐伯泰英と浅田次郎です。今までに佐伯泰英の小説は16冊、浅田次郎の本は30冊読みました。
 今回は佐伯泰英について書いてみましょう。
 大きい書店に行くと、かならず佐伯泰英のコーナーがあります。すべて時代小説、すべて文庫本です。よく売れているようです。
 佐伯泰英は冒険小説や国際謀略小説も書いていますが、コーナーに並んでいるのは時代小説ばかりです。すっかり時代小説作家のイメージが定着してしまったのでしょう。
 テレビドラマでもよく放送されます。以前NHKで放映された「陽炎の辻」シリーズ、今テレビ東京で放送されている「密命〜寒月霞斬り」シリーズがそれです。佐伯泰英の時代小説はシリーズものです。次のように10のシリーズがあり、それぞれ天下無敵の剣客が登場し、悪い相手をやっつけるという筋書きです。痛快な小説ばかりです。
@密命 
A夏目影二郎始末旅
B古着屋総兵衛影始末
C鎌倉河岸捕物控
D吉原裏同心
E長崎絵師通吏辰次郎
F居眠磐音江戸双紙
G悪松
H酔いどれ小藤次留書
I交代寄合伊那衆異聞
 大変多作な作家で、よくもこれだけ書き分けられるなと思います。背景はすべて江戸時代ですが、少しずつ時代を変えて、歴史上の人物や事件も取り入れられており、その博識ぶりに感心します。乱作という感じはしません。
 電車の中や病院の待合室などでの暇つぶしに、気楽に読める肩のこらない小説と言えるでしょう。

個人情報保護法は天下の悪法(6月26日)

 昨日(平成20年6月25日)、新たな振り込め詐欺の手口かと思われる電話がかかってきました。私と妻と長女が昼食をとっているときでした。
 妻が電話をとったのですが、息子に成りすました男が、「携帯電話をなくしたので、通話を止める手続きをとった。もし業者から電話がかかってきたら、電話番号を控えておいてほしい」というのです。妻が、「声がおかしいね」というと、「風邪を引いたので」と言いました。妻は途中で息子ではないと気がつき電話をきりました。
 振り込め詐欺なら、折り返し業者に成りすました男から電話がかかるはずですが、かかってきませんでした。おそらく敵も「これは見込みがない」と思ったのでしょう。
 携帯電話をなくした話からどう振り込め詐欺につながるか、興味あるところでしたが、残念ながら真相解明にはつながりませんでした。
 最近は振り込め詐欺が増えています。役所から返還金があるとか、払い込んだ料金の一部を返すとかの電話がかかり、ATMの前に呼び出し、振込みをさせる手口が増えていると聞いています。
 タイトルの「個人情報は天下の悪法」とは直接関係のない話ですが、このお話を紹介させていただいたのは、個人情報保護法が犯罪を未然に防ぐことは決してないということを示したかったためです。むしろ個人情報保護法が施行されたあと、この種の犯罪は増えています。
 私たち市民の中には、個人情報保護法が犯罪を未然に防ぐという誤解が根強くあります。ところが個人情報保護法はそういう目的で作られたのではありません。
 「行政機関・独立行政法人等の個人情報保護法は、個人情報の 不適正な取扱いによる個人の権利利益の侵害を未然に防止するため、国の行政機関・独立行政法人等が個人情報の取扱いに当たって守るべきルールを定める」のが目的なのです。
 簡単に言うと、「個人のプライバシーの保護」が目的です。そのために、役所は私たちが知りたい情報まで隠してしまいます。
 私が参加している防犯パトロールの責任者が警察に対して「町内で発生した盗難の手口を教えてほしい」と依頼したところ、個人情報の保護の理由で断られました。
 ご存知の通り、社会保険庁は「ねんきん特別便」を出しています。社会保険庁の記録が間違いないかどうかを調べるためです。未記帳の5千数百万件のうち、判明したものが見つかったそうですが、個人情報保護法のためにその内容をねんきん特別便に載せなかったそうです。なんのためにねんきん特別便を出しているのでしょう。
 役所も個人情報保護法をどう運用していいか明確なルールを持っていないのです。思いつきや行き当たりばったりで、個人情報保護法が使われています。
 一方世の中では、個人情報保護を盾にとって、名簿や住所録の作成にクレ−ムをつける人がいます。便利さが犠牲になっています。法律は民間で作るのには制限は加えていないのです。
 敬愛する城山三郎さんは、生前個人情報保護法は悪法と言っていました。その通りだと思います。
 江戸時代には「生類憐みの令」という悪法がありました。アメリカには「禁酒法」という悪法がありました。どちらも後年廃止になりました。
 個人情報保護法は上の2つの悪法のように命にかかわることはないと思いますが、いずれ廃される悪法ではないかと思います。

市の生活習慣病検診がなくなった(7月3日)

 今年から市の生活習慣病検診が受けられなくなりました。毎年年度始めに来る我孫子市からの受診券の案内に生活習慣病の受診券が含まれていなかったのです。不思議に思って我孫子市の保健センターに問い合わせてみました。そこで今年から制度が変わったことを知りました。
 40歳から74歳までは、市でなく加入している健康保険組合が実施するようになったとのことでした。定年退職者は通常国民健康保険に入りますが、私の場合は元いた会社の特例退職被保険者のため、生活習慣病検診はもといた会社の健康保険組合が実施するように変わったのです。
 そこでその健康保険組合からとどいていた資料を読み直しました。「新しい健診・保健指導でメタボを撃退」という資料です。私は56キロでメタボとは無縁なので読まなかった資料です。そこに生活習慣病の健診を健保組合が実施すると出ていました。
 血圧の薬をもらった時にホームドクターに新しい健診について聞いてみました。今まではホームドクターのところで市から送られたはがきを持参し、生活習慣病の検査をしていました。ところが今度の制度ではそこでは検査が受けられないようなのです。
 ホームドクターの先生は検査をするためには、健康保険組合と契約をする必要があるが、たくさんある健保組合とはとても契約できないとのことでした。ホームドクターのような開業医は、健診は自治体としか契約を結べないようです。
 保健センターの話では通常定年退職者が加入している国民健康保険の被保険者には案内は出すが、今年はまだ案内をして出していないとのことでした。市も制度改革に戸惑っているようでした。
 メタボ健診や保健指導は健康保険組合にとっても負担がかかるようです。どういう理由で新しい健診と保健指導の制度ができたのかは分かりませんが、後期高齢者保険制度といい、メタボ検診といい厚生労働省のお役人のやることは、本当に国民のためを思ってやっているのかどうか、大いに疑問です。

オープンオフィスを使ってみた(8月21日)

 7月29日のブログで「デルのノートパソコンを購入」という記事を書きました。デルのノートパソコンはウィンドウズは入っていますが、ワードやエクセルなどのマイクロソフト社の「オフィス」はついていません。
 ワードやエクセルはパソコンを使うには必須といってもいいソフトです。私が今使っているデスクトップパソコンは購入時にオフィスがついていました。ためしにそのCDからデルのノートパソコンにインストールしましたが、マイクロソフト社に使用の登録を要求されました。既にデスクトップパソコンで登録しているため新しい登録はできません。登録しないで使っていると一定の回数になると使えなくなるようです。複数のパソコンで同じソフトを使用することは違法です。さすがマイクロソフト社はしっかりしています。
 柏のビッグカメラでオフィスの値段を調べました。ワードとエクセルとアウトルックの3つが入っている「オフィス パーソナル」が、47,040円、それにパワーポイントが加わった「オフィス スタンダード」が51,200円、さらにアクセスが加わった「オフィス プロフェッショナル」は62,790円でした。補助的に使う66,000円のノートパソコンにはちょっと高い買い物になります。
 そこで娘婿から紹介された無料の「オープン オフィス」をダウンロードしました。オープンオフィスはJavaで有名なサンマイクロシステムズ社が提供しています。
 オープンオフィスのホームページにはその特徴が次のように述べられていました。
 ・ワープロや表計算・プレゼンツールなどを統合したオフィスソフトです
 ・無料で入手できて、自由に利用できます
 ・Microsoft Officeと高い相互運用性を備えています
 ・標準ファイル形式Open Documentを採用しています(ISO 26300)
 ・オープンソースという方針で開発・公開しています
 早速パワーポイントの代わりに、オープンオフィスの「インプレス」を使ってみましたが、互換性には問題はありませんでした。
 手賀沼通信をオープンオフィスの「ライター」で読んでみたところ、一部不完全なところはありましたが、内容はしっかり読むことが出来ました。 普通の使い方なら全く問題はないようです。無料で提供されるのが魅力です。今後ユーザーが増えてきたらマイクロソフト社には影響が大きいでしょう。ウィンドウズの代わりのリナックスと同じようになるかもしれません。
 オープンオフィスは下記のアドレスからダウンロードできます。
 なお、ダウンロードにはちょっと時間がかかります。途中でキャンセルしないでください。
http://ja.openoffice.org/download/2.4.1/

ふるさと松山の街づくり(10月1日)

 平成20年9月27日に松山南高校関東支部の同窓会がありました。その席でふるさと松山の街づくりの資料をいただきました。今日のテーマは「ふるさと松山の街づくり」です。
 松山は「「坂の上の雲」のまち松山」として21世紀の街づくりを進めています。夏目漱石の「坊ちゃん」のまちから、司馬遼太郎の「坂の上の雲」のまちへの大転換なのか、あるいは「坊ちゃん」はそのままにしておき、その上に「坂の上の雲」を重ねるのかは知りません。
 「坂の上の雲」に登場する主人公、正岡子規と秋山好古、真之兄弟は松山の出身です。「坊ちゃん」は架空の人物ですが、3人は実在の人物です。力が入るのもわかります。
 昨年4月、松山市は「坂の上の雲ミュージアム」をオープンしました。今年の9月には来館者が20万人を突破したそうです。
 来年から3年間、NHKの大河ドラマのスペシャル編で「坂の上の雲」が放送されます。その撮影が今年の8月松山市で行われました。市の魅力を全国へ発信できる絶好の機会と捉えています。
 同総会でいただいた資料の中に「「坂の上の雲」のまち松山応援寄付金にご協力を」とありました。ふるさとへ寄付を行った場合、住んでいる自治体の税金が軽減されるのだそうです。
 寄付した人は次の7つの使い方を指定できるとありました。
 ・地球にやさしい
 ・お年寄りや障害者にやさしい
 ・のびのび教育
 ・元気、活力
 ・安全、安心
 ・市長にお任せ
 松山市の財政状態も厳しいのでしょう、「坂の上の雲」はいろいろ利用方法があるものと感心した次第です。

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