今月から「読者の広場」を新設します。第1回のテーマは「私の健康法」と「私のストレス解消法」で、お二人の方から体験談をいただきました。大変ユニークで貴重な体験談になっています。ありがとうございました。
 前回「明るく楽しく老齢期を過ごし惜しまれて死ぬための12章」と「日本と日本人をダメにした3悪」について読者の皆様からご意見を頂戴した時は、4ページの紙面に収まりきれないくらい多くのご意見をお寄せいただいたのですが、今回は予想外に少なくちょっと淋しい結果となりました。
 おそらくテーマが「明るく楽しく老齢期を過ごし惜しまれて死ぬための12章」の一部と重なったためと今回はこちらから情報発信をしなかったためではないかと推測しています。やはり私の方で独断と偏見に満ちた意見を出さないと、皆様のボルテージも上がらないのではないでしょうか。
 なお次回のテーマも「読者の広場」欄でお知らせしてありますので皆様の体験談やご意見をお待ちしております。今回も皆様からいただくばかりの一方通行ですが、よろしくお願いいたします。
 なお、最近庭を大改造しましたので、そのときの経験談をご紹介いたします。ご参考になれば幸いです。

読者の広場
私の健康法

家田和利(75歳、柏市)
 特にモットーと言う程の事も考えずに今日まで来ましたが、顧みて心掛けて来た事を述べたいと思います。特別な事もなく、殆どは皆さんと共通と思います。

@一病息災、完璧を望まない:人間生身の体、多くを望んでも完璧には行かない。この程度で良しと思う事が大切。
 それには、一度大病をした方が、自分の事も分かるし、人様の苦しみも分かる。過度に望まず、先の事は2年単位で考えて居る。
A現状を把握、定期的な検査を:角を曲がったら突然斬り付けられるのは嫌だ。自分の体調の現状を把握し、 それに対応して行く事。
 医者嫌いはこの年では流行らない。医者とのご縁をを大切にする。異常には素直に反応する。
B食事療法、バランスの良い食事:偏らないバランスの取れた食事を心掛ける。それには、野菜・魚類を増やし、塩分・糖分、アルコールは適量に抑える。
 こうしてみると、戦前の質素だったお袋の料理・食卓に返る事かな。でも、杓子定規では、人生が狭くなるので、偶には羽目を外して宜しいだろう。
C心身共に適度の運動、適当に忙しい事:運動する事は結構だが、高齢者は実際には中々難しい。そこで、適度に忙しくして居れば良いとしよう。趣味とかボランテイア活動で、心身を使う事。凡てに「好奇心」を持つ事が大切。
 「情けは人の為ならず」人様の為に働く事は、回りまわって自分の為になる。
D頑張らない、労わりと休養、衛生に気を付ける:やる事は6割(つい最近迄7割)を目標に頑張らない、それでも8,9割になって了う。休養を良く取る、眠くなったら、何処でも何時でも眠る。早寝、遅くも11時、早起き、遅くも6時には活動開始。気温の変化に対応し、努めて着たり脱いだりはマメに行う。
 うがい、手洗いはマメに、特に外出から帰ったら必ず、励行する。
E前向きに積極的に生きる、明るく笑いを:同じ事を暗く考える人と、明るく捉える人とある。出来る丈、物事を肯定的に捉え、明るく、笑いを伴って生きる。
 こう心掛ける事に依って、免疫力が向上し、体調が維持出来よう。

 以上を心掛けて、尚且つ、体調を崩し死に至ったら、以て瞑すべしと考える。以上を心掛けて、尚且つ、体調を崩し死に至ったら、以て瞑すべしと考える。
 因みに、WHOの「健康」の定義(1999年)は「健康とは、身体的、精神的、Spiritual(気力?)、そして社会的に完全に安寧でダイナミックな状態であって、単に病気でないとか虚弱でないと言う事ではない」とあります。

大門三代松
 私の健康法は、快食・快眠・快便を心がけること。特に薬食同源の考え方です。食は素材を中心としたバランス食。緑黄色野菜を中心として、魚類・豆類それに発酵食品をいただく。塩分・糖分・肉類は控えめにする。運動としてはとにかく歩く。池袋往復で約7000歩。水を飲んで老廃物を排出する。寝起き、就寝前、入浴前、入浴後には約300〜400ml飲む。
 毎年文京区の定期検診を受ける。無料。6月の結果は異常なし。3ヶ月毎の有料の血糖値検査では110、HbA1Cは7.1でまあまあ。頭髪が薄くなってきた以外は、健康でワインを楽しみに歩きまわっております。
 皆様の健康法を取り入れて今までに自己流を改善しながら、ボケず、寝込まず、毎日を楽しく過ごしてPPKを目指したいと思っております。

読者の広場
私のストレス解消法
家田和利(75歳、柏市)
 ストレスにもプラスのモノとマイナスのモノがある。何かを実行しようとする時のプレッシャー、あがる事は、プラスのストレスで、大歓迎である。
 基本的には収入、銭が絡むマイナスのプレッシャーが、所謂ストレスであると考えるので、収入の伴う仕事のない高齢者にはその意味でストレスはないか、少ないと思う。

@それをストレスと思わない:銭が絡まないモノはストレスとは言えないと考えるので、それをストレスと考えずに、励まし或いは、反省の機会と捉え、対応して行く。自我を張らずに、自然体で行く。
Aストレスを楽しみ(検討し)、忘れる:それでも残るストレスは、真剣に考慮して活路を見出し(人為的なモノには活路のないモノはない)、見出せないモノは時期尚早として、ペンディングの箱に入れ、時期が来る迄、忘れて了う。
Bストレスは新しいストレスで置き換える:それでも溜まるストレスは新しいストレスが来たら、前のストレスはもう、必要ないとして忘れて了う。それでも、 特に支障はないのではないか。

 以上の解消法は自己流過ぎて普遍的でなく、一寸、無責任に過ぎるかも知れないが、どうも、皆さんは考え過ぎの印象が強い。

次回の「読者の広場」のテーマ
★私の防犯対策
 8月8日に警察庁より発表された今年の前半の犯罪統計では、殺人や強盗などの「重要犯罪」は昨年より16.6%増えました。今年の特徴は凶悪化と少年犯罪の増大だそうです。外国人の犯罪も増えています。また住宅への侵入盗も5400件増え94,100件になりました。そして検挙率は48.6%と初めて5割を割りました。自衛するしかありません。
 我が家も1昨年12月の夜中に泥棒に侵入されて以来、出かけるときや寝るときにはそれまであまり気にしなかった戸締りに気を配るようになりました。
 社会生活が便利になるにつけ新しい犯罪が生まれています。キャッシュカードやクレジットカードの偽造、コンピュータウィルスの侵入、個人データの流出などです。
 先日テレビで「とられん」という自転車の前かごからの引ったくりを防止する、タイガースのマーク入りのカバーが紹介されていました。防犯対策も多様になりましたね。
 「水と安全はただ」という日本の神話は崩れ去っています。そこで皆様の防犯対策をご紹介いただきたいと思います。
 なおこれは手の内を明かすことになりますので、全員本名でなく匿名で掲載させていただきます。
★私の防災対策
 今年は地震や台風や火災の被害も増えています。「災害は忘れた頃にやってくる」といわれますが、最近では忘れないうちに次の災害がやってくる感じです。三宅島の噴火や水俣市の土石流の災害のような場合は個人の力で防ぐのは困難かもしれませんが、地震対策などはちょっとした心がけで被害を少なくすることが出来ると思います。
 交通事故、水難事故、登山中の事故、海外旅行中の事故、遊びに行ったときの事故、ガス爆発、原子炉の爆発、空から何かが降ってくるなど、事故の種はつきません。
 しかし、お酒を飲んで車を運転したときの罰金が増えたため、酔っ払いの事故は減りました。智慧を絞ればいろいろ防災対策はあるようです。皆様の防災対策をぜひお寄せくださるようお願いいたします。

庭の改造大作戦

1.盆栽の庭からフラワーガーデンへ
 19年前に家内の両親と同居するため、現在地に2世帯住宅を作り近くのマンションから引っ越して来ました。南側には小さなスペースがあったので、そこに大きな盆採用の棚を2つ取り付け,義父が国立の家からもってきた盆栽を並べました。父は若いときから盆栽が唯一の趣味でした。さつきと東洋蘭が特にお気に入りでしたが,それ以外にもれんげつつじや松や小さな草花なども好きで、最盛期には200鉢以上の盆栽が,2つの棚だけでなく庭中を占領していました。寒さに弱い盆栽は家の中の廊下に置かれていました。
 幅が13メートル弱,奥行き4メートル弱の小さな庭のため、大きな盆栽棚を2つ置くと,それ以外の植物を育てる場所はほとんどありませんでした。庭は盆栽専用という感じでした。大きな木はとても植えられず、塀に沿って小さな草木を1列に植えるのが精一杯でした。そして夏になると雑草が生い茂り,草むしりが大変でした。父が元気なうちは草むしりは父の仕事でしたが,体が弱ってくると家内の肩にかかってきました。庭だけでなく家の周りの小さな通路にも容赦なく草が生えてきました。父はこの8月で93歳になりましたので,盆栽の水遣りや手入れもここ2年くらいは家内の仕事になっていました。東洋蘭はそうでもありませんが、さつきの盆栽は暖かくなると毎日水をやらないと枯れてしまいます。私もたまに水遣りを手伝っていました。

 この2月父が入院し家に戻れる望みがほぼなくなったので、それまで父のために世話をしていた盆栽をなくし,普通の庭にすることにしました。家内は手間がかかるわりには年に1度しか花の咲かない盆栽でなく、年中いろいろな花が楽しめるきれいな庭にすることが以前からの望みでした。通路は草が生えないようにならないかと考えていました。
 幸いなことに私の民謡仲間にベテラン庭師がいました。下見をしてもらい,家内の希望と,ベテラン庭師のアイデアで改造構想がまとまりました。横長の庭を2つに分断して,塀に沿った半分は盛り土をして木や草花を植え、住宅側半分は防草シ−トの上に白砂を入れて通路にすることにしました。花壇と通路の間は直径10センチ高さ10センチの丸太を輪切りにした形のものが4つ並んでいるピンク系のガーデンエースを波型に連ねて置いて仕切りました。今までの庭土は建築したときの土のままで草木の生育に適しているとは言えません。そこで花壇に柔らかな土と山砂と堆肥と牛糞を入れました。通路側は水はけをよくするため,従来あったマンホールの回りに水路を作って目隠しを施しました。
 さつきや蓮華つつじや石楠花や草花など、盆栽の鉢の中の植物はみんな直植えしました。とても全部は植えられないだろうと思っていたのですが,枝を詰めたり,かたちを変えたりして何とか植えることが出来ました。
 また家の両側の通路は今までは土のままでしたが,防草シートの上に砂利を敷いて見栄えをよくするとともに歩き易くしました。草むしりの仕事は花壇の中だけになり大分楽になりそうです。
 出来あがった庭は見違えるようにきれいになりました。さつきは咲いたときは見事でしたが、楽しめる期間は2週間くらいです。その後は剪定や水遣りの仕事があるだけで花はありません。新しい庭は草花を植え換えていくと、次々に花が楽しめます。世話は家内ですが、眺めるのは私も楽しんでいます。

 改造が終わった後、父が19年間に購入した植木鉢の処分が残りました。通路や棚の下や濡れ縁の下に所狭しと置かれていた鉢は、立派な銘の入った鉢から素焼きのものまで700個程ありました。我孫子市では鉢は雑介として月2回の資源ゴミの日にしか出せません。しかも一度に沢山出すと持っていってくれません。家の前に積み上げておいて,気に入ったものを好きなだけ持っていってもらおうかと考え,近所の人に当たってみましたが,「家にも鉢が沢山あって困っている」と言われました。
 結局ベテラン庭師に半分持っていってもらい,残り半分は時間をかけて少しずつ雑介として捨てることにしました。5個ずつくらいをひもで縛って,それを5つずつ出し,約半年かけて処分することとしました。ところが良い鉢が多いためか,雑介ゴミとして出して置くと,毎回、市の清掃車が来る前にどなたかが持っていってくれました。新品だと1個数千円から中には1万円以上するものもあったようです。もったいない気もしましたが,置いておくと邪魔になるだけなので割り切って捨てました。

 ご参考までに,改造にかかった費用を、見積もってもらった作業内容、金額、作業日数などをまとめました。作業はベテラン庭師の空いているときにやってもらったため3回に分かれました。3回ともベテラン庭師の2人で作業してもらいました。
@1回目(昨年10月) 半日
 盆栽棚(1台)の撤去 2万円
A2回目(昨年11月) 半日
 黒土搬入および排水路整備 3万5千円
B3回目(本年4月) 6日間
本庭工事
・盆栽棚(1台)の撤去 2万円
・土のスキ取りと盛り土(22平米) 3万5千2百円
・防草シート敷設(22平米) 2万4千2百円
・植木等の移植 2万円
 (バラ,つつじ,蓮華つつじ,さつきほか)
・山灯ろう移設 5千円
・区画仕切りと土止め 5万4千6百円
 (ガーデンエース14メートル連結)
・バーク,堆肥,牛糞 1万4千円
 (700円×20袋)
・山砂(0.5立米) 5千円
・上記2つの搬入混合工事費 2万5千円
・岩せ砂搬入敷込み(22平米) 5万6百円
・鉢盆栽の地植 1万2千円
通路(2ヶ所)工事
・木戸(2ヵ所)撤去 1万円
・土のスキ取り(15.6平米) 2万5千円
・防草シート敷設(15.6平米) 1万7千2百円
・天然砂利敷き(15.6平米) 3万1千2百円
・砂利止め仕切り(2ヵ所) 6千円
・マンホール周り水落部作り 3千円
@+A+Bの総合計(消費税込み)43万5千円

2.玄関脇に小さな植え込みを造る
 庭の改造の後、玄関の庭にも手を入れることにしました。玄関の庭と言っても8平方メートルくらいのほんの小さなスペースです。そこに大きな石と育ちすぎた松ノ木が鎮座しており、さつきが2本と草花が植わっていました。自転車も2台置いていました。
 そこに新しい土を入れ、竹垣の目隠しをしつらえ、新しい植物を10数種類植えました。北側でそだつこととあまり大きくならないもので花のきれいなものを選びました。自転車は幸い1台に減ったので、石と砂利を敷いて置きやすくしました。
 父が購入した松ノ木は最初切るのを躊躇して残したのですが、虫にやられ始めたのと、大きくなりすぎてバランスが取れなくなったので、結局切ることにしました。見違えるほど明るくなり、松ノ木から落ちるゴミが減って、落ちついた玄関になりました。

 かかった費用の明細は以下の通りです。工事はベテラン庭師2人がかりでした。
玄関小庭工事(本年5月) 4日間
・目隠し、竹垣一式 4万2千円
・障害物除き 5千円
・石組土止め 4万円
・自転車置き場整備 2万3千円
・盛り土その他 3万円
・植木/下草 植込み 3万8千円
松ノ木伐採(本年7月) 半日
・伐採、残骸処理 1万8千円
合計(消費税込み)20万5千円

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